おじいちゃんが植えてくれた桜の木

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私とお姉ちゃんが中学校に入学した時、おじいちゃんが記念に実家の庭に桜の木を植えてくれました。

それから何年も経ち、小さな苗木だった桜の木もとっても立派な大きな木となり、毎年満開の桜を咲かせてくれました。

その美しさは、近所でもきれいと言われるほどでした。

いろいろあって、昨年その桜の木を切らなければならなくなり、

今ではその桜の木はもうありません。

桜の木を切る当日、お母さんは涙を流していました。私もとても悲しかったです。

切らなければいけないお父さんも辛かったと思います。

あの日のことは忘れられません。

今は亡きおじいちゃんが私とお姉ちゃんのために植えてくれた桜の木。

私はどうしても何かの形でそれを残したいと思いました。

そして考えたのが、桜の木の鍋敷きやコースターです。

お父さんとお母さんに相談すると、快諾してくれて、鍋敷きになればいつもそばで使えるねとお母さんは喜んでくれ、お父さんは加工するための電動ヤスリ(グラインダー)をすぐにホームセンターで買ってきてくれました。

桜の木を切ってから約1年、木を乾燥させてようやく今年、鍋敷きが完成しました!

それがこちらです。

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こんな風にお茶を入れた時のポットおきにもしています。

桜の木は乾燥すると割れてきてしまうので、左のように割れ目が入っていますが、それも味があっていいなと気に入っています。

お父さんがノコギリで薄くカットしてグラインダーで丁寧に削って表面をなめらかにしてくれました。

同じようなものを、実家のお母さん、東京に住むお姉ちゃんの家にもあり、みんなでおじいちゃんの桜の木をいつでもそばで感じることができています。

このほかにも、細い枝を使ってコースターを作りました。我が家では、玄関の置き物の下の敷物として、また時計と指輪置きとして愛用しています。

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いつでもおじいちゃんを感じられ、見守ってもらえているような気がして、完成してすごく嬉しかったです。お母さんもとても喜んでいて、毎日使っているようです。

桜の木はなくなってしまったけれど、こうして形を変えてそばに残しておけることが本当に嬉しいです。おじちゃんも喜んでくれるといいなと思います。

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Written by Chimu-Doma

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